ViXS社が示した「全チャネル録画サーバ」のモックアップ
ViXS社が示した「全チャネル録画サーバ」のモックアップ
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 2003年末から2004年にかけて,いくつかのメーカーが,NHKと民放キー局のテレビ番組をすべて録画できる,いわゆる「全チャンネル録画サーバ」を製品化した。例えば,ソニーの「VAIO type X」には合計7チャンネル分の録画機能があり,ユーザーは予約せずにNHK(総合と教育),民放キー局5社の全番組を1週間分録画できる。

 2005年は,さらにこの動きが加速しそうだ。カナダViXS Systems, Inc.のブースでは,こうした多チャンネル録画機能を持ったサーバのモックアップを見ることができる。現在,ViXS社が開発した符号化/復号化LSI(コーデック)「XCode II」を使って,日本のあるメーカーが多チャンネル録画サーバの製品化に着手しているという。

 同社のコーデックは符号化速度が低い場合でもフレーム速度を落とさない,1個のLSIで最大4本の信号の符号化/復号化処理ができるなどの特徴がある。VAIO type Xには,XCode IIが採用されている。VAIO type Xの価格は52万円と高価だが,現在あるメーカーが作製中の録画サーバは「VAIO type XからWindows XPを除いたもの」(ViXS社)であり,大幅に安くなりそうだ。