米Intel,次世代65nm技術で70MビットSRAMを作製
今回,Intelは70MビットSRAMを試作したことと合わせ,65nm世代ロジック用製造プロセス技術の仕様も一部公開した。リソグラフィー光源は引き続き波長193nmを使い,微細パターンの作製に位相シフト技術を使う。トランジスタの寸法は,コンタクト・ゲート・ピッチ220nm,ゲート長35nm,ゲート酸化膜厚1.2nm。チャネルには,90nm世代と同様の構造でひずみSiを形成しているが,ひずみ量は90nm世代より多く,同社は第2世代ひずみSiと呼んでいる。Intelによると,65nm世代の第2世代ひずみSiの効果は,ひずみSiを導入しない場合と比べて約30%の性能向上効果がある,という。配線層数は90nm世代より1層多い8層で,配線間容量を減少させるためのlow-k材料も使っている。
詳細は明らかではないが,65nm世代を90nm世代と比較すると,駆動電流Ionは10〜15%向上し,漏れ電流Ioffは4分の1になった(図1)。Intelは,駆動電流が向上したことなどによって,トランジスタの動作速度は1.4倍向上する,と説明している。
今回作製した70MビットSRAMの6トランジスタ・セル・サイズは0.57μm2で4MビットSRAMと同じ。110mm2に5億個以上のトランジスタを集積した。漏れ電流を抑える回路上の工夫として,動作していないブロックをシャットオフする“スリープ・トランジスタ”を導入してチップの漏れ電流を3分の1に抑えたことを紹介した。
70MビットSRAMは,4MビットSRAMと同じく,オレゴン州ヒルズボーロにある同社の開発施設「D1D」(写真2)で試作した。D1Dに加えて,アリゾナ州の工場「Fab12」,アイルランドの工場「Fab24」で65nm世代の量産をする予定。
なお,Intelの65nm世代ロジック技術の詳細に関しては,2004年12月12日〜15日にサンフランシスコで開催する半導体デバイス関係の国際会議「2004 IEEE International Electron Devices Meeting(IEDM 2004)」でIntelが発表する予定。(神保 進一)

【写真1】米Intel社が次世代65nm技術で試作した70MビットSRAMチップ。出典:米Intel

【図1】65nm世代のトランジスタは90nm世代と比べて駆動電流が10〜15%向上した。出典:米Intel

【写真2】オレゴン州ヒルズボーロにある米Intel社の開発施設「D1D」。出典:米Intel
















