ドイツVolkswagen(VW)社は2015年7月、4年ぶりに全面改良した中型車「パサート」の日本での販売を開始した(図1)。気筒休止技術などの採用によって、燃費は先代モデルに比べて16%改善した。将来の自動運転につながる先進運転支援システム(ADAS)を標準搭載し、安全機能も強化した。

図1 8代目の新型セダン「パサート」
ワゴンタイプの「同ヴァリアント」と共に、MQBを適用して4年ぶりに全面改良した。燃費は20.4km/Lであり、Dセグメントの輸入車でトップクラスの値を実現した。
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 8代目となる新型パサートは、VWグループのモジュラープラットフォームである「MQB(横置きエンジン車用モジュールマトリックス)」に基づいて開発した。MQBを全面的に適用したVW車は、現行の7代目「ゴルフ」に次いで2車種目となる。