米Nuance Communications社と米OpenCar社は2015年7月、音声認識アプリケーションなどの開発支援サービスを強化すると発表した。OpenCar社がソフト開発環境を提供し、Nuance社は音声認識システムを提供する。一つのアプリケーションを複数の自動車メーカーや部品メーカーで流用しやすくなる。

 従来は、画面のHMI(ヒューマン・マシン・インタフェース)などを、OSごとに独自に開発することが多かった。複数メーカーに向けて開発するソフトウエアメーカーは、メーカーが指定するOSごとにアプリを開発する必要があり、効率が悪かった。

 OpenCar社は複数の車載OSに使える共通言語に対応したソフト開発環境を提供している。この環境を利用して開発したアプリやHMIは別のOS上でも利用できるため、ソフトの転用が可能となる。同社は開発コストや時間を削減できるとする。