電気自動車(EV)の市場拡大が鈍い。このため、心臓部であるリチウムイオン電池を供給する電池メーカーは耐える時間が続いている。いかにして反転攻勢に乗り出すのか。日産自動車のEV「リーフ」などに電池を供給する、オートモーティブエナジーサプライ(AESC)で社長を務める加東重明氏に話を聞いた(図1)。AESCは、日産とNECグループの合弁企業である。
──日産リーフの販売台数が伸び悩んでいる。
現状、当社の拠点である神奈川県座間市の工場の稼働率は約50%と低い。当社が50%ということは、素材の供給元である材料メーカーの工場の稼働率も低調ということ。これではいけない。