スウェーデンVolvo社は2015年7月、「V40」「V40 Cross Country」「S60」「V60」「XC60」の5車種に排気量2.0Lで直列4気筒のディーゼルエンジン「D4」を搭載して発売した(図1)。同社が国内にディーゼル車を投入するのは32年ぶり。5車種合計で年間7000台以上の販売を目指す。

図1 「V40 Cross Country」のディーゼルエンジン搭載車
この他「V40」「V60」「S60」「XC60」の4車種にもディーゼルエンジンを導入した。
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 Volvo社は2010年の米Ford Motor社からの独立後、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンを自社開発して市場に投入している。販売台数が年間50万台弱と少ない同社は、プラットフォームやエンジン種類をできるだけ絞り込み、共通化を図って収益率を高める方針。そこで、従来8種類あったエンジンを、ガソリンとディーゼルで同じアーキテクチャーを使う1種類の4気筒エンジンに統一しようとしている。