トヨタ自動車はプラグインハイブリッド車(PHEV)をさまざまな車種で幅広く展開する。同社は2015年中にハイブリッド車の新型「プリウス」を発売するものと見られる。その後、2016年にもPHEVの新型「プリウス PHV」を発売する見通しだ。トヨタは同車を皮切りに、複数の車種でPHEVを展開する。

 現時点でトヨタは1車種しかPHEVを販売していない。それが2011年11月に発売したプリウス PHVだ(図1)。「充電プリウス」と銘打つものの、満充電時に電気自動車(EV)として走行可能な距離(以下、EV航続距離)は約26.4kmと短く、デザインもハイブリッド車のプリウスとほぼ同じ。価格が300万~400万円程度と高いことも響き、販売は伸び悩んでいた。

図1 トヨタ自動車の「プリウス PHV」(現行モデル)
EV航続距離が26.4kmと短く、デザインも一般的なプリウスとほぼ同じで、販売は伸び悩む。
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