図1 ホンダの軽自動車のオープンカー「S660」
生産ラインは八千代工業の四日市製作所にある。
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 ホンダが開発した軽自動車のオープンカー「S660」。生産を担うのは、八千代工業の完成車工場である四日市製作所だ(図1)。現在、同製作所ではS660を含めて軽トラックなど5種類の軽自動車を混流生産している。

 ホンダの工場と比較した場合の四日市製作所の特徴は、少量生産であることだ。タクトタイムは186.2秒と、ホンダの工場と比べて3倍以上長い。生産台数は150台/日程度だ。2015年5月末時点で、S660は3台に1台の割合で組み立てラインを流れていた。事実、1日当たりの生産台数はわずか48台である。