パナソニックは、エレクトロニクス・自動車分野で顧客が開発中の機器向けに、熱対策事業を本格的に始めた。断熱シートや高熱伝導シート、これらを組み合わせた熱を別の場所へ瞬時に“移動”させるシートを使う。シートは、顧客の要望に応じてカスタム仕様で販売するとともに、断熱や放熱などを最適化するノウハウも併せて提供していく。

 冷蔵庫やエコキュート(ヒートポンプ式給湯器)などの断熱性が求められる機器、計画的な放熱が必要な高速プロセッサーを搭載するモバイル端末、自動車などで、エネルギー効率向上のため、従来以上の熱対策が必要になるとみた。同社は関連事業で2018年度に400億円の売り上げを目指す。