トヨタ自動車がアトキンソンサイクルの高熱効率エンジンの開発を加速させている。2015年後半には最高熱効率が40%を超えるハイブリッド車(HEV)向けエンジンを導入。2025年ごろには可変圧縮比や燃料改質でさらに同効率を50%に高める。走りと環境性能の両方でクルマの価値を高めていく。

写真提供:トヨタ自動車

 「(ガソリンエンジンの最高熱効率を)早く50%にしたい」──。

 トヨタ自動車が、大胆な構想を明らかにした。同社エンジン先行設計部部長の友田晃利氏は2015年5月、自動車技術会が主催するシンポジウムで、2025年のパワートレーン技術の見通しを語った。