「2016年以降に日本でプロシューマー向けのビジネスを展開できないか検討している」(フランスSchneider Electric社 Partner Business、Prosumer Business VPのMatthieu Mounier氏)─。電力小売事業の全面自由化を2016年に控えた日本に、海外のエネルギー関連メーカーが熱い視線を送っている。

 海外メーカーは電力自由化で先行する欧米で既に実績を積んでおり、その経験を生かして日本に適したサービスを送り込もうとしている。日本企業にとって、手ごわい相手になりそうだ。

 そのうちの1社が、Schneider Electric社である。同社がターゲットとするプロシューマーとは、生産者(producer)と消費者(consumer)を組み合わせた造語である。Alvin Toffler氏が著書「The Third Wave(第三の波)」で提唱したものだ。エネルギー分野では、住宅やビル、工場などの電力消費者が、電力の生産者にもなるという意味で使われる。