30年以上にわたって日本人の死因トップである、がん。日本人の2人に1人が生涯に一度はがんを患い、3人に1人ががんで亡くなる時代だ。

 この病気に対して、どのような闘い方があるのか。答えの1つが、センシング技術などを使って、早期の段階で発見すること。がんが最初に発生した病巣(原発巣)から周辺組織に広がったり、他の臓器へ転移したりする前にその芽を摘むことだ。

 日経デジタルヘルスの2015年3月のページビュー(PV)ランキングでは、そうしたがんの早期発見につながる技術が首位になった(表1)。九州大学などのグループが開発した、ごく微量の尿からがんを見つけだす技術だ(図1(a))。日立製作所およびJOHNANと共同で実用化を目指す。

表1 日経デジタルヘルスに掲載した記事の2015年3月のPVランキングトップ10
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