住友化学は、ディーゼルエンジンの排ガスを浄化するDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)市場に本格参入する(図)。2015年内に欧州で乗用車向けのDPFの生産を開始する計画。耐熱性が1200℃以上と高いのが特徴だ。
住友化学が開発したDPFは、耐熱性が高い材料を採用したほか、一度に多くのすすを採取できる構造を採用した。従来のSiC(炭化ケイ素)製の代わりに、同社が得意とするチタン酸アルミニウムを使った。また、排ガスを浄化するための通路を六角構造とすることなどで、捕集量も増やしている。