世界に見る3Dプリンティングのインパクト
目次
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第23回:教育現場で3DP製の樹脂型を活用、手軽さを生かし射出成形を体感
3Dプリンターで造形した型を使って、樹脂の射出成形や金属のプレス成形の工程を短縮したりコストを低減したりする取り組みが広がっている1)。このような使い方は製造業における試作や製品製造だけでなく、ものづくり教育の現場でも有用だ。長野県南信工科短期大学校(以下、南信工科短大)は、2017年12月から3D…日経ものづくり
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第22回:工業向け3Dプリンターを低価格で使いやすく、複数台での連続造形で生産性も向上
2017年6月、米Formlabs社と米New Balance社がシューズのミッドソールを3Dプリンターで製造することについて提携すると発表した(図1)。材料や装置も新規に開発し、2018年には製造を開始する計画だ。日経ものづくり
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第21回:HP社の3Dプリンターがついに日本市場へ、インクジェット技術で粉末を溶融結合
日本HP(本社東京)は2017年8月、米HP社製3Dプリンター「HP Jet Fusion 3Dプリンティングソリューション」を日本市場で発売し、国内での3Dプリンティング事業を開始する(図1)。海外では2016年に販売が開始されており、「6台以上を導入したユーザーもいる」(HP社3D Printi…日経ものづくり
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第20回: 高速・低コスト量産向け金属AM、米国のAM展示会「RAPID+tct」で注目
2017年5月、米ピッツバーグで、付加造形(Additive Manufacturing、以下AM)技術の展示会「RADIP+tct」(2017年5月8~11日)が開催された。3Dプリンターメーカーや、3Dスキャナーメーカーなどが展示ブースを構えて製品を披露(図1)。日経ものづくり
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第19回:砂型用3Dプリンターに新材料、1600℃超の溶融金属を鋳造可能に
3Dプリンティングの活用として、造形物を型として使う方法がある。いわば、既存工法と併用する間接的な活用だ。鋳造や射出成形、プレス成形など型を使う従来工法は多い。形状の自由度を生かした冷却性能の向上や、3Dデータとの連携による工程短縮を図れる。それでいて、従来工法で使われている材料をそのまま使えるのが…日経ものづくり
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第18回:銅合金の造形ノウハウを蓄積、機械強度や導電率の制御が可能に
銅は、導電率や熱伝導率の高さから幅広い製品で使われている。しかし、求められる物性を3Dプリンティングで実現するのは難しく、ほとんど使われていないのが実情だ。そんな中、ダイヘンは銅合金の3Dプリンティングに関する造形ノウハウを蓄積し、その造形技術を確立した。自社製品への適用にとどまらず、社外にライセン…日経ものづくり
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第17回:GEが3Dプリンターメーカーを買収、社内活用と外部提供を拡大
米General Electric(GE)社が、金属3Dプリンターのメーカー2社を相次いで買収した*1。スウェーデンArcam社とドイツConcept Laser社で、いずれも平らに敷き詰めた金属粉末を選択的に熱して溶融結合させるという工程を繰り返して積層造形する「粉末床溶融結合(Powder Be…日経ものづくり
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第16回:アルミニウム合金並みの強度を実現、長い炭素繊維を配置しながら造形
熱可塑性樹脂をヒーター内蔵の可動ヘッドから吐出する材料押出法*1の3Dプリンターにおいて、比強度に優れた炭素繊維強化樹脂(CFRP)を造形材料として使えるようになってきている。ただし、従来は短い炭素繊維を練り込んだ樹脂を造形材料として使う場合がほとんどだ。日経ものづくり
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第15回:製造装置として進化する3Dプリンター、大型部品や高速造形、複合材に対応
2016年9月12~17日、米国シカゴで工作機械見本市「IMTS 2016(International Manufacturing Technology Show)」が開催された。日本の大手工作機械メーカーをはじめとした世界各国のメーカーが工作機械を展示する中、会場の一角に設けられたAdditive…日経ものづくり
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第14回:新3Dデータフォーマット「FAV」、属性を持たせたボクセルの集合で定義
富士ゼロックスと慶応義塾大学は2016年7月12日、新しい3Dプリント用データフォーマット「FAV(Fabricatable Voxel)フォーマット」の無償公開を始めた*1。FAVは同社と慶応義塾大学SFC研究所ソーシャルファブリケーションラボ代表で同大学環境情報学部教授の田中浩也氏の共同研究の成…日経ものづくり
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第13回:製品レベルの試作品100個を3週間で完成、プレスやロストワックス法で金属部品を造る
3Dプリンターを製品の製造プロセスで活用するメリットとして、形状の自由度の高さや最初の一品を手に入れるまでの期間の短さなどが挙げられる。しかし、ある程度の数量をまとめて生産したいというニーズも存在する。従来であれば金型を使った成形が選択肢となるが、このようなケースでも3Dプリンターが効果を発揮しそう…日経ものづくり
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第12回:光硬化性樹脂の材料噴射法や低価格機など フルカラー3Dプリンターの選択肢が増える
フルカラーの立体モデルを造形できる3Dプリンターの選択肢が広がってきている。造形後に着色するといった後工程なしに、形状だけでなく色も含めたリアルな立体モデルを手に入れられる。日経ものづくり
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第11回:最新情報求め勢い増す、3Dプリンターのユーザー会議
2016年4月3~7日、米国ミズーリ州セントルイスで3Dプリンティング(Additive Manufacturing:付加製造)に関するイベント「Additive Manufacturing Users Group(AMUG) Conference」が開催された(図1)。主催者であるAMUGは、米国…日経ものづくり
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第10回:日本発の量産型3Dプリンター、高い生産性と微細さを両立する新方式
ユーザーニーズに合わせた個別製品を、大量生産と同等のコストで提供するマス・カスタマイゼーション。これを実現する製造装置として注目を集める3Dプリンターだが、課題の1つが生産性だと指摘されている。日経ものづくり
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第9回:米国の工科大学に見る活用術、3Dプリンターが従来工法に溶け込む
米国ミネソタ州ミネアポリス郊外にあるDunwoody College of Technology(ダンウッディー工科大学)のRobotics & Manufacturing学部では、約1100人の学生がロボット技術やものづくりを学ぶ。同学科が3Dプリンターの活用を開始したのは20年以上前だ。現在では…日経ものづくり
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第8回:ウエアラブル製品を個別かつ安定的に造る
近年、3Dプリンターによって最終製品を製造しようという取り組みが欧米を中心に世界で広がっている。大量生産ではなく、いわゆる「マスカスタマイゼーション」の事例だ。3Dプリンティング/Additive Manufacturing(付加製造)が、個別のユーザーニーズへの対応、つまりカスタマイズを比較的容易…日経ものづくり
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第7回:「1人に1個」の100倍、究極の個別生産
顧客1人ひとりに異なった形状の製品を安価に造り分ける「マスカスタマイゼーション」。3Dプリンターは、これを実現する有力な手段として期待されている。日経ものづくり
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第6回:GEの3Dプリンティング最新状況
米General Electric(GE)社では、3Dプリンティング(Additive Manufacturing)などを活用した最先端の高度な生産技術(アドバンスト・マニュファクチャリング)の開発と実製品への適用に力を入れている。その取り組みは金属に限らず樹脂も含み、欧米だけでなくGE社の石油・ガ…日経ものづくり
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第5回:データ共有サイトをいかに使いこなせるか
これまでの2回(2015年4月号と5月号)では、主に「スピード」というキーワードから、最終製品や治工具などを製造する装置として3Dプリンターを活用している事例と、それによって変化が生じ始めているサプライチェーンについて紹介した。今回は、3Dプリンターの活用を発展させる上で欠かせないもう1つの要素につ…日経ものづくり
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第4回:低価格3Dプリンターで実製品を造る
3Dプリンティング技術を実製品の製造に活用する事例が、日本でも増えてきている。精度や材質、造形速度などの点で不十分だと思われがちな低価格3Dプリンターを採用しつつも、きちんとした機能を持たせた製品を提供するメーカーや、発売と同時に3Dデータの公開に踏み切るメーカーも出てきており、3Dプリンティングに…日経ものづくり