米国の景気回復と原油安という市場環境の中で、2015年1月12~25日に「The North American International Auto Show(NAIAS:デトロイトモーターショー)2015」が開催された(図1)。米国で人気が高まる大型車に並んで、米GM社やホンダなどの環境対応車が存在感を示した。

図1 会場の「Cobo Center」は初日から活況
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原油安でもPHEVやEVが存在感

 2014年の米国の新車販売台数は、前年に比べて5.9%増加の1652万2000台となり、直近のピークだった2007年の実績を上回った。その背景には、米国景気の回復や原油安がある。特にSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)やピックアップトラックを含む小型トラックは、同10%増加の860万3399台となった。

 「足元の事業」という視点で見ると、米国では大型車に人気が集まっている。しかし中長期には、原油価格が上昇する可能性もある。今回の展示会では将来の環境対応車のニーズ拡大をにらみ、プラグインハイブリッド車(PHEV)や電気自動車(EV)などの新型車を発表する動きが相次いだ。