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目次
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ゴールは治療の自動化、手術室を1つの医療機器に
村垣 善浩氏 東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 教授
東京女子医科大学の村垣教授らが開発する次世代手術システム「SCOT(Smart Cyber Operating Theater)」は「Medicine 4.0」というコンセプトに基づく。いわば「Industry 4.0」の医療版だ。手術中にMRI画像などを活用できる「インテリジェント手術室」を発展さ…
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最後の秘境は脳内映像、閉塞感打破には越境せよ
映画監督 大友啓史氏
「ハゲタカ」「るろうに剣心」といった作品で知られる映画監督の大友啓史氏に、映像機器の将来への期待や展望を聞いた。さまざまな画面の普及が多彩な映像体験を生むことに期待しつつ、その分映像作家には独自の視点が求められると説く。技術者は、自らの哲学に準じて、製品やサービスで何ができるのかを使い手側に提示すべ…
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最初はみんなドン引き、「とにかく絶対にやれ」
伊藤 嘉明氏 ハイアールアジア 代表取締役社長 兼 CEO
「業界に革命を起こす」。そう公言して憚らないのがハイアールアジアの伊藤社長だ。パソコンメーカーやコンテンツ業界など異色の職歴を経てきた「新参者」の視点で、意表を突く家電製品や新サービスを畳み掛けて発表する。持ち運ぶ洗濯機「コトン」を発売するなど、アイデアをビジネスに育てる段階に入った同氏の思惑を聞い…
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IT企業の経営から農業へ、半世紀ぶりの革命を起こす
小池 聡氏 ベジタリア 代表取締役社長
NTTドコモや新潟市と組んで、水田用センサーなどを活用した稲作農家の支援プロジェクトを始めたベンチャー企業のベジタリア。同社を率いる小池氏は、ITベンチャーの経営者から農業に転じた異色の人材だ。50年も昔の「緑の革命」の手法から脱しきれない日本の農業を、IT技術で刷新しようと意欲を燃やす。(聞き手=…
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「最高のロボット」はまだ先、必死になって突破口を探す
吉崎 航 氏 アスラテック チーフロボットクリエイター
ソフトバンク子会社のアスラテックで人型ロボットを動かすためのソフトウエア「V-Sido(ブシドー)OS」を開発する吉崎氏は、日本政府のロボット革命実現会議のメンバーに20歳代で選ばれた俊英だ。同氏が描くロボット社会の将来像と、その実現へ向けた取り組みを聞いた。(聞き手=今井拓司)
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頼みは若い人のエネルギー、ベテランはサポート役を
鎌田富久氏 TomyK Ltd. 代表取締役&Founder
組み込みソフトウエアのベンチャー企業、ACCESSを創業し、NTTドコモの「iモード」の基盤技術を開発した鎌田富久氏。現在はハードウエアのスタートアップ企業を支援するエンジェル投資家として活躍する。同氏に、国内でベンチャー企業を育成・活用する上での課題や、大企業とのすみ分けなどを聞いた。
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顧客の言うままに作ると、たいてい大失敗します
山崎文敬氏 イクシスリサーチ 代表取締役
高速道路などの点検に使うメンテナンス用ロボットなどの開発で実績を上げているイクシスリサーチ。背景にあるのは、顧客の現場を徹底的に分析する開発スタイルだ。一貫して裏方としてロボットの開発を請け負い続けている山崎氏が、ロボット開発のベンチャーを立ち上げた経緯や、「現場で使われるロボット」を開発するための…
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「誰でもスパコン」目指す、先駆者と挑戦者に聞く
2014年11月、IEEE Computer Societyは東京工業大学 学術国際情報センター 教授の松岡聡氏に「Sidney Fernbach Award」を授与した。スーパーコンピューター(スパコン)の研究分野では世界最高峰の賞と言われ、日本人の受賞は今回が初めてである。同氏が開発を主導してき…
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ビッグデータはスパコンで、逆問題を解いて未来を予測
松岡聡氏 東京工業大学 学術国際情報センター 教授
「Sidney Fernbach Award」の受賞につながった「TSUBAME」の根本的な設計思想は、誰もが利用できる「みんなのスパコン」と聞いています。
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少人数・超短期で開発、ないものは自分で作る
齊藤元章氏 PEZY Computing 創業者/代表取締役社長 ExaScaler 創業者・会長
ベンチャー企業を創業して、スーパーコンピューターを作るまでの経緯は。
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人間は終わるんですよ、その中で生きていくしかない
ドワンゴ 代表取締役会長 CTO 川上量生氏
「ニコニコ動画」など独自性の強いサービスで気を吐くドワンゴが、人工知能の研究や独自ハードウエアの開発に乗り出した。背景にあるのは、遠からず人は機械に負けてしまうという諦観や、他社に真似できないサービスの実現には独自のハードウエアが不可欠という発想だ。独創的なアイデアで新事業を創出してきた川上会長が、…