英Dyson社が2014年9月4日、後発ながら満を持して発表したのが上の「ダイソン 360 Eye ロボット掃除機」(以下、360 Eye)だ。米iRobot社の「Roomba」などと異なる最大の特徴は、本体上面中央に搭載する360°のパノラマカメラ。このカメラで撮影した部屋の画像の中に特徴的な部分(部屋の角や色が急激に変化している部分)を数カ所見つけ、それらを基点に三角法を用いて自らの位置を把握する(360°ビジョンシステム)。ただし、この方法で認識できるのは、カメラの高さから上方45°の領域のみ。前方に立ちはだかる家具などの障害物は本体前方に搭載した赤外線センサーで、下方の段差は本体前方下面に設けた段差センサーで検出する。しかし、これらのセンサーでも検出できない物がある。窓ガラスだ。では、この360 Eye、どうやって窓ガラスを認識する?

[画像のクリックで拡大表示]