位置付けが分かりにくい新技術の登場、一見不可解に見える組み合わせでの企業提携、未知の勢力の台頭─。SCR大喜利は、こうした理解しにくい出来事の背景や波及効果を、専門性や立場の異なる複数の識者が、それぞれどのように読み解き分けるのか、視点の違いを横並びで見せるコラムである。

 日本の自動車産業が好調だ。国内の半導体メーカーも、地の利を活かして、車載半導体に注力している。

 ただし、不安要素もある。必ずしも日本の自動車メーカーが、技術開発の先頭を走っているとは言えないことだ。車載ネットワーク、車載用ソフトウエア、機能安全、48V電源対応、SiCベースのパワー半導体、先進運転支援システム(ADAS)など、多くの点で欧州の先行を許している。