位置付けが分かりにくい新技術の登場、一見不可解に見える組み合わせでの企業提携、未知の勢力の台頭─。SCR大喜利は、こうした理解しにくい出来事の背景や波及効果を、専門性や立場の異なる複数の識者が、それぞれどのように読み解き分けるのか、視点の違いを横並びで見せるコラムである。

 「Internet of Things(IoT)」向け半導体市場を獲得すべく、米Intel社がさまざまな戦略・施策を打ち出している。かつてのダウンサイジングの旗振り役も、スマートフォン向けでは英ARM社に主役の座を奪われた。IoTは、同社にとって主役に返り咲くための舞台なのだ。今回のSCR大喜利は、IoTでのIntel社の勝機を考えることで、IoT向け半導体市場の論点の洗い出しを目的とした(表1)。