トルクコンバーター・メーカーのエクセディは製品設計への3D-CADの全面的な導入に伴い、金型の自動設計を開始したことを明らかにした(図1)。従来は金型1面当たりで30時間ほどかかっていた金型設計作業を、1~2時間で終わらせるという、劇的な期間短縮を実現した。

図1●トルクコンバーターの3D設計データ
従来は内部にある羽根の形状のみを3Dで設計していたが、全面的な3D設計に切り替えた。
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 既存の標準的な金型構造を基に、新しく設計した部品形状または途中工程の成形形状を当てはめ、自動的に新しい金型の設計データを生成する方法だ。「3D-CADやCAEの操作などに要する工数は増えたが、設計作業全体に要する時間は短くなった。特に、金型設計の自動化によって大きな期間短縮効果を得られた」(執行役員開発本部副本部長の藤本真次氏)。