2014年3月30日の朝7時30分頃、沖ノ鳥島(東京都小笠原村)の西岸付近で据え付け工事中だった桟橋が、左右に大きく揺れて転覆した。桟橋上で作業をしていた16人が海に投げ出され、うち7人が死亡、4人が負傷する惨事となった。当時は波も風もさほど強くなく、設計上は転覆するはずのない桟橋だった。同年7月に公表された事故調査の中間報告からは、安易な変更で復原力が低下した桟橋の姿が浮かび上がった。