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利幅の大きいインプラント加工、難削材、単品、5軸が必須条件

2014/07/09 00:00
吉田 勝,近岡 裕=日経ものづくり
出典: 日経ものづくり,2014年7月号 ,pp.45-49 (記事は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります)

 病気やけがを負った患者が人体に埋め込んで使うインプラント。股関節や膝関節などの人工骨、歯科用ブリッジなどの総称だ。このインプラントに加えて、折れた骨を固定する際に使用する骨折プレートや、その締結に使う骨ねじなど、金属やセラミックスでできた医療系部品が今、日本の加工メーカーの注目を集めている(図1)。

図1●金属製医療系部品
チタン合金やステンレス鋼などの難削材を機械加工で造る。
[画像のクリックで拡大表示]

 その理由は、部品によっては最終価格が十万~百万円単位と言われる付加価値の高さにある。加工部分だけでも「材料費を除いて1時間当たり1万円の価格になり得る」〔中村留精密工業(本社石川県白山市)営業本部常務取締役の木越清彦氏〕という声があるほどだ。出荷数量は自動車部品と比べて少ないが、1個当たりの利幅が円単位であることも珍しくない自動車部品などの加工メーカーからすれば、垂涎(すいぜん)の的だろう。

 ビジネス化は簡単ではない。だが、これまで培った機械加工の技術やノウハウを生かせることから、部品加工メーカーの新規参入に対する潜在的なニーズは大きい。ただし、自動車部品など他の金属製部品と比べて、加工には医療系部品ならではの条件がある。

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