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日経ものづくり 2014年7月号

医療×ものづくり

携帯用のアンテナ技術を応用し、確実・安全に骨折部を固定

骨折修復用ケーブル×ワイヤー加工[シンテック]

  • 吉田 勝,近岡 裕=日経ものづくり
  • 2014/07/08 00:00
  • 1/5ページ

出典:日経ものづくり、2014年7月号、pp.42-44(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 金属の加工や表面処理を得意とするシンテック(本社福島県いわき市)は、従業員数11人のベンチャー企業だが、経済産業省の「課題解決型医療機器等開発事業」を活用して独自の医療機器を開発。製販業を取得して自社製品で事業を拡大しようとしている。2015年3月の発売に向けて生産設備などの拡充を進めている最中だ。

*1 課題解決型医療機器等開発事業 経済産業省による医工連携を促進するためのプログラム。2014年度からは「医工連携事業化推進事業」として継続している。

 シンテックが開発したのは、骨折した個所の骨や脊椎に巻き付けるなどして固定するための骨癒合(骨折の修復)向けのケーブル「ベロシンク ケーブル」(図1)。体内に埋め込むため、不具合が生じた際に人体へのリスクが比較的高いとされる「クラスIII」の医療機器だ。

図1●シンテックが開発した骨癒合用のための固定用ケーブル
医療用のTi合金「ASTM F136」のワイヤーをより合わせたもの(a)。脊椎や大腿骨などに巻き付けて骨折した個所を固定する(b)。
[画像のクリックで拡大表示]

 極細のチタン(Ti)合金製ワイヤーをより合わせてあり、伸縮性がある上に径方向に潰れるという特徴がある。骨に密着しやすく時間が経過して体型が変化しても追従することから「輪ゴムで固定したように安定している」(同社)。骨を固定するためのケーブルを使う患者は国内だけで約50万人いると推定されており、市場は150億円/年規模。同社は、ベロシンク ケーブルでこの市場に参入し、市場シェアの10%、約15億円/年の売り上げを目指す計画だ。

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