披露したデモの様子
披露したデモの様子
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 NHK放送技術研究所(以下、NHK技研)は、光電変換膜として結晶セレンを採用するCMOSイメージセンサーを開発したと発表した。Si製のフォトダイオードの代わりに結晶セレンを採用することで、大幅な高感度化が狙えるという注1)。開発品を、「技研公開 2014」(2014年5月29日~6月1日)で初披露した。

注1)セレンの利用で気になるのが毒性についてだ。NHK技研は、「セレンは我々が開発したHARP撮像管や、乳がんのX線診断に用いられているマンモグラフィー装置などの光電変換材料として実績がある。適正に管理された状況下であれば使用可能であると考えている」としている。