個人に関する情報を含むビッグデータを積極的に活用したいが、個人情報やプライバシーはしっかりと保護したい─。そうした相反する要望に応えられると期待を集めているのが、秘密計算と呼ばれる暗号技術である。入力データを秘匿しつつ、データを処理することができる。世界の研究機関や企業が、処理速度と汎用性の向上にしのぎを削っている。(本誌)

千田 浩司  高橋 克巳
NTT セキュアプラットフォーム研究所 情報セキュリティプロジェクト

(写真:Getty Images)