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2014年6月号

幅広い車種に対応する、デンソーのカーエアコンの秘密

中核ユニットの小型化・共通化を徹底

2014/06/06 00:00
出典:日経ものづくり、2014年6月号 、pp.58-67 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 トヨタ自動車とデンソーが新たに開発したカーエアコンは、2013年12月発売の新型「ハリアー」、2014年1月発売の互いに兄弟車である新型「ノア」と新型「ヴォクシー」に搭載されている(扉の写真)。これ自体は珍しくはない。しかし、特筆すべきことがある。それは、3車が同一のカーエアコンの中核ユニットHVAC(エッチバック)(冷暖房空調装置、詳しくは本文)を使っている点だ。

 ハリアーが大型SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)であるのに対し、ノアとヴォクシーはミニバン。大型SUVとミニバンではデザインはもちろん、車体構造も大きさも異なる。こうした場合、HVACは車体に合わせて設計し、形や大きさが異なるのがこれまでの常識だった。ところが今回のHVACは、トヨタ自動車とデンソーが議論と検討を重ね、デンソーの小型化技術、トヨタ自動車の要求仕様および搭載面での工夫により、1種類で大型SUVにもミニバンにも対応できるようにした。それどころか、コンパクトカーにも使えるというのだ。

 いかにしてコンパクトカーからSUV、そしてミニバンまで1種類でカバーするHVACが可能になったのか。デンソーの開発者に寄稿してもらった(本誌)

デンソー 熱機器開発1部 開発2室長
栗山 直久

同社 同部開発3室 要素開発1課 担当係長
今東 昇一

同社 同部開発4室 要素開発1課
鈴木 善博

同社 同部開発4室 要素開発2課 担当係長
鈴木 義昭

同社 熱機器製造2部 第2生産技術室長
稲垣 亨

トヨタ自動車のSUV「ハリアー」(a)とミニバン「ノア」(b)/「ヴォクシー」には、デンソー製の新型HVACが採用されている(写真)。新型HVACは、車体デザインや大きさの違いによらず搭載できる。実際、ハリアーとノア/ヴォクシーでは、ハリアーの方が車体が長く幅が広い(長さ4720×幅1835×高さ1690mm)。車両質量は1600~1800kg程度。一方、ノア/ヴォクシーは、ハリアーよりも背が高いミニバン(同4695×1695×1825mm)で、車両質量は1600kg前後。価格は、前者が279万7714~459万7714円(税込み)、後者が224万2285~305万4857円(同)。
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