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HOME有料会員向けトップ > 製造業の3Dプリンター活用が節目に、「試作」から「実製品の製造」へ進化

日経ものづくり 2014年6月号

製造装置 3Dプリンターの実力第1部:いよいよ本丸へ

製造業の3Dプリンター活用が節目に、「試作」から「実製品の製造」へ進化

  • 中山 力=日経ものづくり
  • 2014/06/02 00:00
  • 1/10ページ

出典:日経ものづくり、2014年6月号、pp.36-43(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 試作向けの装置から実製品の製造装置へ─。3Dプリンターが新たなフェーズに入りつつある。

 国内では、ある自動車メーカーが内装部品などのカスタマイズを容易にできるようなコンセプトのクルマの市場投入を検討している。本誌の取材によれば、その製造方法として、3Dプリンターに注目しているという。実現すれば、市販車に3Dプリンターで造った部品が搭載されることを意味する。

 スマートフォンでも同様の動きが出始めている。米Google社が進めている新しいスマートフォンの開発プロジェクト「Project Ara」(図1)。特徴は、スマートフォンを構成するさまざまな機能をそれぞれブロック化し、ユーザーが自由に組み合わせて自分好みのスマートフォンを実現できること。これらのブロックの製造方法として念頭に置いているのが3Dプリンターである1)。実際、同社は大手3Dプリンター・メーカーの米3DSystems社と提携しており、従来よりも生産性が高い新しい3Dプリンターの開発が進められている。莫大な生産数量が見込めるスマートフォンの機能ブロックなどが3Dプリンターによって製造される時代が確実に近付いているのだ。

図1●米Google社が開発を進める「Project Ara」のスマートフォン
ブロック単位で組み上げることを想定している。米3D Systems社との提携によって生産性が高い3Dプリンターの開発も進められている。(出典:3D Systems社)
[画像のクリックで拡大表示]

 自動車、スマートフォンに限らず、今後、3Dプリンターを実製品の製造手段として採用する企業はどんどん増えていく見込みである*1

*1 現在でも、3Dプリンターによって造った製品を販売する例はある。造形サービスや低価格3Dプリンターの普及などによって、個人レベルでモノを手に入れる手段として3Dプリンターの存在感が高まっている。それに伴って、インターネット上で3Dプリンター製の製品を販売するマーケットプレイスも増えてきた。既にアクセサリーやオフィス用品などでは3Dプリンター製のものが流通し始めている。3Dスキャンと組み合わせた自分フィギュアの作製サービスも増えている。

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