炭化ケイ素(SiC)基板から作るパワー半導体デバイスに注目が集まっている。ダイオードについては量産車への採用が既に始まった。トランジスタへの採用も近い。SiC製パワー半導体の開発を手掛けるロームが、その特徴や採用する際のポイントを示す。(本誌)
カーエレクトロニクスの今を知る
目次
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CMOS技術で小さく低コストに、長距離から短距離まで検知
第22回:77GHz帯ミリ波レーダー
CMOS技術を適用したチップの登場によって、自動運転などで使う77GHz帯ミリ波レーダーの小型化、低コスト化が進む。長距離検知だけでなく、車両周辺の短距離検知にも適用できる。米Texas Instruments(TI)社が、同レーダーの最新動向や今後の進化の方向性などを解説する。 (本誌)日経Automotive
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駐車操作のストレスを軽減、自動バレー駐車に進化へ
第21回:自動駐車システム
自動駐車システムは、駐車操作におけるストレスを軽減する。自動化レベルの向上によって、運転者の利便性や安心感は高まっている。同システムの仕組みや特徴、今後の進化の方向性などについて日立オートモティブシステムズとクラリオンが解説する。日経Automotive
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つながるクルマのサービス基盤、普及に向けた三つのけん引役
第20回:クルマのクラウド基盤
クルマに関する次世代技術の一つであるネットワーク化の分野で、クラウド基盤との連携が重要になっている。自動車メーカーやメガサプライヤー、IT企業などからの参入が相次ぐクルマ向けクラウド基盤の特徴や有望なサービス、同基盤の普及の課題などについてボッシュが解説する。(本誌)日経Automotive
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自動運転システムを支える、3次元地図データ基盤を整備
第19回:高精度地図
SAE(米自動車技術会)が定める「レベル3」以上の自動運転を実現するには、現行のカー・ナビゲーション・システムより高精度の3次元地図データが必要とされる。同地図の基盤整備に関する取り組みの現状や実用化に向けた課題などを、ダイナミックマップ基盤企画が解説する。日経Automotive
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カメラとディスプレーで死角を減らし視認性を高める
第18回 電子ミラー
2016年6月に日本や欧州で、カメラとディスプレーを用いた「電子ミラー」が解禁になった。現行のドアミラーやルームミラーに比べて死角が減り、夜間などの視認性の向上が期待できる。その仕組みや特徴、実用化に向けた今後の課題などについて、ヴァレオジャパンが解説する。日経Automotive
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重希土類元素を使わずにネオジム磁石の性能を維持
第17回 電動車両モーター用磁石
電動車両モーター用の磁石に重希土類元素を使わないで済めばコストを下げられ、磁石材料を安定調達しやすくなる。一方、耐熱性の指標である保磁力を下げないための改良が必要になる。そのポイントについて、大同特殊鋼とダイドー電子が解説する。日経Automotive
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運転者が直感的に理解できる、HMIの表示システムに進化
第16回:ヘッドアップディスプレー(HUD)
先進運転支援システム(ADAS)や、同システムを発展させた自動運転システムでは、ヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)の重要性はより一層高まる。そのベースとなるヘッドアップディスプレー(HUD)について、デンソーが解説する。 (本誌)日経Automotive
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各種ツールと仮想検証環境でモデルベース開発を効率化
第15回:ADAS向け開発・検証システム
モデルベース開発(MBD)を用いた先進運転支援システム(ADAS)や自動運転技術の開発現場では、モデルと実機を使ったシミュレーションによって設計段階での手戻りを減らし、開発・検証プロセスを効率化することが求められている。その手法をdSPACE Japanが解説する。 (本誌)日経Automotive
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増加する試験項目に対応、作業者の負荷を軽減
第14回:EMC評価システム
クルマの電動化が進み、搭載する電子機器が増えるにつれて、EMC(電磁両立性)評価の重要性が増している。また試験項目の追加に伴って、測定を担当する技術者の負担が増している。こうした状況を受けてTDKは、測定作業の効率化などを可能にするEMC測定システムを開発した。(本誌)日経Automotive
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出力や連続駆動時間、寿命などを最大化する二つの方法
第13回:2次電池の管理システム
クルマに搭載する2次電池の出力エネルギーや連続駆動時間、電池としての寿命などを最大限にするには、電池の「バランシング機能」が鍵を握る。米Texas Instruments社が、アクティブ方式とパッシブ方式という2種類の手法の利点や実装方法などについて解説する。(本誌)日経Automotive
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電源ICの放射ノイズを低減、ADASの進化や自動運転に寄与
第12回:スイッチング電源のEMI対策
車載向けの電子機器に使うスイッチング電源の放射ノイズをいかにして抑えるか。その有効な対策の一つが、電源ICから出るノイズ自体を減らすことである。同電源のEMI(電磁妨害)対策は、ADAS(先進運転支援システム)の進化や自動運転の実用化にも寄与する。日経Automotive
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「いかに活用するか」の新段階へ、管理・経営層の支援が導入の鍵
第11回:車載ソフトウエアプラットフォーム
車載ソフトウエアプラットフォーム規格「AUTOSAR」が、「いかに活用するか」の段階に入った。同規格の国内の普及に2006年から携わってきた筆者(ドイツETAS社日本法人所属)が最新動向や導入のポイント、管理層・経営層に求められる役割について解説する。 (本誌)日経Automotive
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人の感性に配慮した制御技術で、乗り心地と走行安定性を向上
第10回:セミアクティブサスペンションの電子制御
日立オートモティブシステムズが開発したセミアクティブサスペンションの新たな電子制御技術は、走行時のジャーク(車両振動の急激な変化による加速度の変化率)を約40%低減し、カーブを曲がる時などのロール感を向上できる。開発担当者が同技術について詳しく解説する。(本誌)日経Automotive
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AUTOSARによるソフトの再利用とMOSTネットワークとの共存を実現
第9回:AUTOSARとMOSTの共存
車載ソフトウエアのプラットフォーム規格「AUTOSAR」と情報系ネットワーク規格「MOST」の共存を可能にする作業が進んでいる。そのアプローチには大きく分けて二つある。作業を主導するドイツBosch社の子会社であるETAS社が、共存方法などについて解説する。(本誌)日経Automotive
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85kHz帯を中心に検討が進む、既存の無線機器との共存が課題
第8回:EV用無線給電技術の標準化
電気自動車(EV)をワイヤレスで充電できる無線給電システムを普及させるには、他の無線機器に影響を及ぼさない共存技術やメーカーを問わずに使える相互接続性(インターオペラビリティー)などの確立が重要になる。これらの技術の標準化動向についてUL Japanが解説する。(本誌)日経Automotive
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高電圧システムより低コスト、10%以上の燃費向上を実現
第7回:48Vハイブリッドシステム
48Vハイブリッドシステムは、高電圧を使うフル・ハイブリッド・システムよりも車両への搭載が容易でコストを抑えられる。欧州などで実用化に向けた取り組みが先行する48Vシステムの仕組みや特徴、普及の課題などについて、ドイツSchaefflerグループが解説する。(本誌)日経Automotive
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快適で安全なコネクテッドカーを、実現する三つのポイント
第6回:つながるクルマ
運転中にスマートフォンのアプリケーションやインターネットサービスを利用できる「コネクテッドカー(つながるクルマ)」に対するニーズが高まっている。ニュアンスコミュニケーションズ ジャパンが、より快適で安全なコネクテッドカーを実現するポイントを解説する。(本誌)日経Automotive
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大容量マルチメディアデータを高速で伝送、Ethernetと連携
第5回:車載ネットワーク規格「MOST」
MOST(Media Oriented Systems Transport)とは、大容量のマルチメディアデータを高速伝送できる車載ネットワークの規格である。その最新規格をドイツDaimler社が「メルセデス・ベンツSクラス」(図1)に搭載するなど、欧州を中心に採用が加速している。(本誌)日経Automotive
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レーダーとカメラの情報を基に、ブレーキやステアリングを操作
第4回:先進運転支援システム(ADAS)
交通事故による死者数の減少や燃費の改善などに貢献する「先進運転支援システム(ADAS)」の開発が、国内外で活発になっている。安全システムの提供に特化する米TRW Automotive社が、開発中のシステムやその要素部品などについて解説する。(本誌)日経Automotive
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金属基板を絶縁層で覆ったIPM、モーター制御の小型軽量化を実現
第3回:車載モーター用IPM
車載用モーターの制御に使うパワー半導体モジュール「IPM(インテリジェント・パワー・モジュール)」の小型軽量化、低コスト化などを実現する有力な手段に「絶縁金属基板技術」の活用がある。同技術を用いたIPMを提供するオン・セミコンダクターが、そのメリットなどを解説する。(本誌)日経Automotive