Disassembly Report
目次
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後部サス見直し乗り心地向上
トヨタ自動車「クラウン」(下)
前回に引き続き、ひろしま産業振興機構・カーテクノロジー革新センターが実施するベンチマーキング活動の一環として実施された、トヨタ自動車「クラウンロイヤル」の車両分解作業(図1)による部品の調査研究の内容を紹介する。車両の分解作業は2015年11月末から12月上旬にかけて、広島県呉市にある広島県立総合技…
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静粛性高めたボディー骨格
トヨタ自動車「クラウン」(上)
今回の分解レポートで採り上げるのは、トヨタ自動車の「クラウン」である。2012年に発表された14代目クラウンのロイヤルシリーズにおける最廉価グレード「ロイヤル」を選んだ。分解作業は、ひろしま産業振興機構・カーテクノロジー革新センターが実施するベンチマーキング活動の一環であり、2015年11~12月に…
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Al合金の新世代ボディーで軽量化
Jaguar Land Rover社「XE」「XF」
今月はアルミニウム(Al)合金を多用した英Jaguar Land Rover(JLR)社の「Jaguar XE」「XF」両モデルを採り上げる。Jaguarブランドはスポーツクーペの「Fタイプ」から新しいプラットフォームの採用を進めている。Jaguar車の特徴は、Al合金を外板に適用するだけでなく、骨…
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Al合金を使う二つの方法
Audi社「TT」「R8」
今回はドイツAudi社の二つの最新モデル「TT」「R8」のボディーにおけるマルチマテリアル化技術を紹介する。3代目となるTTは、Volkswagenグループの前輪駆動の小・中型車用プラットフォーム「MQB」(横置きエンジン車用モジュールマトリックス)を使いながら、アッパーボディーをアルミニウム(Al…
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Alダイカスト部品で剛性を向上
Daimler社「メルセデス・ベンツCクラス」(下)
前号に続いて、神戸製鋼所・神戸総合技術研究所において実施された、ドイツDaimler社のDセグメントセダン「メルセデス・ベンツCクラス」の調査・分解研究作業についてレポートする。前回はCクラスが採用した、アルミニウム(Al)合金と鋼板を適用したマルチマテリアル構造における異材接合技術を中心に解説した…
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アルミ合金採用でマルチマテリアル化
Daimler社「メルセデス・ベンツCクラス」(上)
今回の分解レポートでは、ボディー骨格のマルチマテリアル化の潮流を捉えた前回のドイツBMW社「7シリーズ」のCFRP(炭素繊維強化樹脂)に続き、アルミニウム(Al)合金をボディー周りに積極的に採り入れた同Daimler社の「メルセデス・ベンツCクラス」(W205型)のボディー設計技術を紹介する。
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マルチマテリアル構造で軽量化
BMW社「7シリーズ」
今回の分解レポートは、急速に進化しつつある車体の軽量化技術を取り上げる。ドイツBMW社は、電気自動車の「i3」やプラグインハイブリッド車の「i8」にCFRP(炭素繊維強化樹脂)製キャビンとアルミニウム合金製アンダーボディーを組み合わせるなど、“マルチマテリアル”構造の採用を積極的に進めている。このマ…
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電池を後席下に置き、運動性能高める
トヨタ自動車「アクア」(下)
トヨタ自動車の小型ハイブリッド車「アクア」の分解レポートの第2弾となる今回は、ハイブリッドシステムの電池パックや協調回生ブレーキ、シャシー部品、内装部品についてみていく。同車の車両分解研究は、埼玉県産業振興公社の次世代自動車支援センター埼玉が実施した。実際の分解作業はさいたま自動車大学校内の整備工場…
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プリウスのシステムを大幅に小型化
トヨタ自動車「アクア」(上)
今回の分解レポートはトヨタ自動車の小型ハイブリッド車「アクア」を紹介する。車両の分解は、埼玉県産業振興公社の次世代自動車支援センター埼玉が主催する車両分解研究活動の一環として実施された(図1)。アクアのハイブリッドシステムは、2代目プリウスに搭載した「THSII」を基本にして、小型車への搭載を可能と…
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軽量化、静粛性向上を徹底
ホンダ「アコードハイブリッド」(下)
2モーター方式を採用して、JC08モード燃費で30km/LとDセグメントのセダンとして極めて低い燃費を実現したホンダのハイブリッド車「アコードハイブリッド」(図1、2)。前回の分解レポートではハイブリッドシステムに使われるエンジンやモーター、インバーター、電池パックなどを紹介した。第2回目となる今回…
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2モーターで自由度の高いシステム
ホンダ「アコードハイブリッド」(上)
今回から2回にわたって取り上げるのは、2014年1月にひろしま産業振興機構のカーテクノロジー革新センター・ベンチマーキングセンターが分解したホンダ「アコードハイブリッド」である。分解は呉市の広島県立総合技術研究所西部工業技術センターで実施した(図1)。この詳細は、日経Automotiveの別冊として…
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静粛性向上、内装にコストかける
ダイハツ工業「ムーヴ」(下)
前回に引き続き、ダイハツ工業の軽ハイトワゴン「ムーヴ」の分解結果を見ていく(図1)。ここでは前号のパワートレーンに続き、ボディー関連部品や内装部品に採用された部品メーカーなどを検証し、ダイハツの軽自動車作りにおける品質とコストに関するコンセプトを紹介する。見えてきたのは、静粛性向上や内装の質感を高め…
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パワートレーンは系列企業が中心
ダイハツ工業「ムーヴ」(上)
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メガサプライヤーが名を連ねる
Volkswagen社「ポロ」(下)
ドイツVolkswagen(VW)社「ポロ」の分解レポートの最終回となる今回は、内外装に使われた部品を見ていく。取材の舞台は前回同様、埼玉県産業振興公社の次世代自動車支援センター埼玉が部品を一般公開した埼玉県産業技術総合センターである(図1、2)。共用化が徹底している部品では、VWグループの全ブラン…
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エンジン部品は欧州中心に調達
Volkswagen社「ポロ」(中)
ドイツVolkswagen社「ポロ」の分解レポートの第2弾となる今回は、排気量1.2Lのディーゼルエンジンを詳細に見ていく。埼玉自動車大学校での分解作業の後、埼玉県産業振興公社の次世代自動車支援センター埼玉が開催した分解部品の一般公開の場を訪れ、直列3気筒ディーゼルエンジンの採用部品を調べた(図1)…
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南アフリカ生産のディーゼルモデル
Volkswagen社「ポロ」(上)
今回の分解レポートでは、本連載で初めてとなる欧州メーカー製のクルマを採り上げる。対象車はドイツVolkswagen社のBセグメント車「ポロ」である(図1)。日本市場で未導入の英国仕様であり、排気量1.2Lの直列3気筒ディーゼルエンジンを採用している。今回は11月上旬の2日間にわたって埼玉県伊奈町にあ…
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多岐にわたる海外製部品
日産自動車「ノート」(下)
前回の分解レポートでは、日産自動車「ノート」のプラットフォームの概要やパワートレーンを中心に紹介した。今回は、ともに「Vプラットフォーム」をベースとしながら、日産自動車九州で生産するノートと、タイで生産する「マーチ」で部品の共有がどこまで進んでいるか、その度合いを調べた。取り上げたのは、内装や電子部…
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過給ダウンサイジングの世界戦略車
日産自動車「ノート」(上)
前回のホンダ「フィットハイブリッド」に続く分解レポートの取材の舞台は広島である。今回は公益財団法人ひろしま産業振興機構のカーテクノロジー革新センター内のベンチマーキングセンター利活用協議会の協力を得た。同センターは2009年に活動を開始し、これまで10台の車両について試乗評価と分解後の解析を実施して…
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回生量増やす電動サーボブレーキ
ホンダ「フィットハイブリッド」(下)
ハイブリッド車(HEV)などを分解して研究する「分解レポート」は、前回に引き続き、埼玉県産業振興公社の次世代自動車支援センター埼玉が実施した分解研究の対象となった、ホンダの「フィットハイブリッド」を採り上げる(図1)。今回は、新たに採用した協調回生ブレーキやステアリングといったシャシー系、ボディ周り…
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DCTに22kWのモーター組み込む
ホンダ「フィットハイブリッド」(上)
今号から、国内外の最新ハイブリッド車(HEV)やエンジン車を分解して研究する分解レポートをお届けする。初回に取り上げるのはホンダの「フィットハイブリッド」。埼玉県産業振興公社の次世代自動車支援センター埼玉は、県内の中小企業をサポートする活動の一環として完成車の分解研究を実施しており、本誌5月号でその…