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目次
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簡易自動運転で死亡事故、機能の限界どう伝える?
米Tesla Motors社は米国時間2016年6月30日、電気自動車のセダン「Model S」で簡易的な自動運転機能「Autopilot」を動作中、死亡事故が起きたことを発表した。米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)が調査し始めた。Tesla社によると、Autopilotの動作中における死亡事…
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燃費不正が招いた再編劇、三菱が日産の傘下に
「本日、日産自動車と三菱自動車は、広範囲に及ぶ戦略的提携を結ぶことに合意しました」──。2016年5月12日、日産自動車社長兼CEO(最高経営責任者)のCarlos Ghosn氏が発表した。
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崖っぷちの三菱自動車、燃費試験用データを虚偽
2016年4月20日、自動車業界に衝撃が走った。三菱自動車が、日本市場向けの軽自動車4車種において、燃費試験で不正行為を働いていたことが発覚したからだ。同社は同日、その事実を国土交通省に報告、記者会見を開いて状況を説明した。対象車種は、同社の軽自動車「eKワゴン」「eKスぺース」、および日産自動車向…
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PHEVを舞台にトヨタと欧米勢の戦いが始まる
トヨタ自動車は「2016年ニューヨーク国際自動車ショー」で、4年ぶりに全面改良した新型「プリウスPHV」を発表した。2016年秋に日本と米国、欧州で発売する。プラグインハイブリッド車(PHEV)として、EV(電気自動車)走行機能を強化したのが最大の特徴である。
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ダウンサイジングと決別、VWグループが方針転換
ドイツAudi社が日本で発売する新型「A4」に新しく採用した排気量2.0Lの直列4気筒過給ガソリンエンジン(低出力版)は、同国Volkswagen(VW)グループがエンジン開発で方針転換したことを意味するものだ(関連記事)。
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Googleが自動運転を目指す二つの理由
「我々が自動運転の普及を目指す理由は、大きく分けて二つある。一つ目はクルマを運転したくてもできない人を救うこと、二つ目は交通事故による死亡者をできるだけ減らすことだ」──。米Google社で自動運転車プロジェクトの責任者を務めるJohn Krafcik氏は、米自動車専門誌「Automotive Ne…
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過給ダウンサイジング、これがマツダの答え
「ダウンサイジングするならこうでしょう」──。マツダの“ミスターエンジン”こと常務執行役員の人見光夫氏が気を吐くのが、2015年春に北米で発売する新型SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「CX-9」に搭載するエンジンを説明したときのことだ。従来の排気量3.7LのV型6気筒ガソリンエンジンか…
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ロボットがバイクを操作、ヤマハ流の自動運転
「ロッシの背中を懸命に追う彼は数年後、私たちをアッと驚かせてくれるかもしれない」(ヤマハ発動機社長の柳弘之氏)──。ヤマハ発動機が開発を進めている、大型2輪車を運転するヒト型ロボット「MOTOBOT ver.1」。ロボットが人間のように2輪車を操作することで自動運転を実現する。
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マツダがロータリーに再挑戦、FRスポーツカー開発
マツダがロータリー復活の狼煙(のろし)を上げた。東京モーターショーで、ロータリーエンジン搭載のスポーツカーコンセプト「RX-VISION」を世界初公開したのだ。搭載したのは、「SKYACTIV」技術によって動力性能、環境性能を高めた「SKYACTIV-R」エンジン。マツダ社長の小飼雅道氏(写真)は、…
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排ガス規制で不正発覚、揺れるVW社、CEO交代へ
2015年1~6月の世界販売台数でトヨタ自動車を抜いてトップに躍り出たドイツVolkswagen(VW)社。その同社を大きく揺るがしているのが、2015年9月18日の米環境保護局(EPA)の発表によって明らかにされた同社のディーゼルエンジンの排ガス規制に対する不正回避問題だ。
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VW社との提携解消、試されるスズキの“自力”
「非常にすっきりした」。スズキ会長の鈴木修氏は、2015年8月30日に開催した記者会見で安堵の表情を見せた。4年弱という長い時間を要したドイツVolkswagen(VW)社との提携解消交渉がようやく決着したのである。VW社が保有する全てのスズキ株式、19.9%分を買い戻す。両社は2009年に資本・業…
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スズキが社長交代、脱「中小企業のおやじ」
カリスマ依存からの脱却なるか─。2015年6月30日、スズキは社長交代人事を発表した。会長兼社長だった鈴木修氏が社長を退任し、長男の鈴木俊宏氏が副社長から社長に昇格した。スズキにとって、85歳と高齢の修氏に依存する経営から脱却する若返りが急務なのは間違いない。だが、修氏はCEO(最高経営責任者)を今…
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遅すぎる会見、原因は曖昧なまま
タカタ問題が収束しない。同社は2015年6月25日、エアバッグに搭載する同社製インフレーターのリコール問題で、都内で記者会見を開いた。同問題が生じて以降、会長兼社長の高田重久氏が公の場で説明するのは初めて。インフレーターのガス発生剤として使う硝酸アンモニウムの安全性を強調したが、根拠は曖昧なままだっ…
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トヨタとマツダ提携、固い握手の中身は
トヨタ自動車とマツダは2015年5月、魅力あるクルマ作りをさらに強化することを目的に、中長期の包括的な業務提携に向けて基本合意したと発表した。具体的な協業内容については、今後両社で組織する検討委員会で決める。提携に期待する点として、トヨタは燃料電池車(FCV)の技術をマツダに供給してFCV市場をとも…
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空飛ぶミニバン、日本で初お披露目
誤解を恐れずに言えば、ホンダの独創性が際立つのは自動車以外の事業である。例えば人型ロボット、1人乗り車、そして実用化目前の航空機だ。事業規模が大きく、大人数の集団行動が欠かせない自動車事業と異なり、小さな集団で動ける“その他”の事業では、ホンダのチャレンジスピリットがはっきりと見えやすい。
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TNGAの車体は低重心でスポーティー
トヨタ自動車は2015年3月末、クルマの競争力を高めることを目的として部品を共通化する「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」に対応した車体を公開した。
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ホンダ新社長に八郷氏、逆風下での船出に
突然で異例の交代劇だった。ホンダは2015年2月23日、代表取締役社長の伊東孝紳氏(左)が取締役相談役に退き、常務執行役員の八郷隆弘氏(右)が新社長に就任すると発表した。6月の株主総会後の取締役会で決定する。本田技術研究所の社長を経ずにトップになるのは八郷氏が初めて。10人以上の役員を飛び越えて社長…
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スーパーカーも環境に配慮する時代
ホンダのスーパーカー「NSX」が、10年ぶりに復活した。2015年1月12~25日に開催された「The North American International Auto Show(NAIAS:デトロイトモーターショー)2015」で、Acuraブランドの新型「NSX」の量産モデルが世界初公開された。
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軽でも国内最高燃費、新型アルトが37km/Lに
軽自動車の燃費性能が新たな段階に入った。スズキが2014年12月22日に発売した新型「アルト」は37.0km/Lと、国内最高燃費のトヨタ「アクア」に並んだ。軽自動車で最高燃費を誇ってきたダイハツ工業「ミライース」の35.2km/Lを、約2km/Lも上回る。軽自動車で数百メートル/L単位の燃費競争は意…
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「ホンダも早くFCV投入を」
トヨタ自動車が燃料電池車(FCV)「ミライ」を2014年12月15日に発売する。高圧の水素ガスタンクを満タンにしたときの航続距離は約650kmで、ガソリン車並みに走れるようになる。価格は723万6000円とまだまだ高いが、補助金を適用すると500万円程度になる見込みだ。