米国、韓国で4K映像を用いた商用の映像配信サービスが始まった。1年前の事業計画を大幅に前倒しての商用化である。日本でも近く試験放送が本格化し、この秋には一部ケーブルテレビなどで商用サービスが始まる。ただし、あまりの急展開に技術や各種機器の対応、技術仕様の標準化などが追い付いていない。高額で購入した4Kテレビに放送が映らない、あるいは通信回線の制約や符号化技術の未熟さから、画素数は4Kでも実質的な解像度は低いといった映像サービスもあるようだ。視聴者が4K本来の高精細映像を楽しめるかどうかは今後の技術開発に懸かっている。