位置付けが分かりにくい新技術の登場、一見不可解に見える組み合わせでの企業提携、未知の勢力の台頭─。SCR大喜利は、こうした理解しにくい出来事の背景や波及効果を、専門性や立場の異なる複数の識者が、それぞれどのように読み解き分けるのか、視点の違いを横並びで見せるコラムである。

 電子機器の進化を牽引してきた半導体の微細化技術が、限界を迎えようとしている。もし本当に微細化が止まったら、電子機器は何を基軸に進化することになるのか。さらに、人類社会にはどのようなインパクトを与えるのか。日経BP半導体リサーチのコラム「SCR大喜利」で、4人の識者が意見を出し合った(表1)。

表1 「微細化終焉後の人間社会を展望する」をテーマにしたSCR大喜利での回答
今回の回答者は、微細加工研究所 所長の湯之上隆氏、某半導体メーカーの清水 洋治氏、慶応義塾大学 特任教授の田口眞男氏、某ICT関連企業に勤務する「いち半導体部品ユーザー」氏の4人。
表1 「微細化終焉後の人間社会を展望する」をテーマにしたSCR大喜利での回答
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