2015年春の初飛行を目指して最終組立が進む国産ジェット旅客機「MRJ」。三菱航空機は3度のスケジュール遅れを跳ね返し、旅客機特有のものづくりを血肉にできるのか。「暗い森は抜けつつある」とする社長の川井昭陽氏に、挑戦に立ちはだかる「暗い森」の正体を聞いた。

「MRJ」の客室モックアップに立つ川井昭陽氏
MRJは背もたれ部分が薄いスリムシートを採用して座席幅を広げ、リージョナルジェットとしてはかなりゆったり座れるように設計されている。
写真:堀 勝志古