住友商事が電力会社向けの大容量蓄電システムを開発した。使用済みの電気自動車(EV)の電池を活用したのが特徴。まずは16台分の電池を組み合わせて実証実験を始めた。将来は4000台程度まで増やせるようにする。汎用のコンテナに格納してコストを抑えたほか、電池管理システムで安全性を確保する(図1)。 

図1 蓄電システム
コンテナ型にして電池の追加や交換を容易にしたほか、コストを抑えた。

 使用済みの電池は、日産自動車のEV「リーフ」の電池パック。リーフ1台あたり24kWhのリチウムイオン電池を搭載しているため、16台で容量が約400kWh。大阪市の埋め立て地にコンテナを配置して実証実験を始めた。