欧州では、ドイツ系自動車メーカーを中心にテレマティクス分野の動きが活発だ。3月に開催されたジュネーブモーターショーではApple社の「CarPlay」を搭載した車種が発表され、各種のディスプレーやコントローラーが提案された。会場で欧州自動車メーカーのIT戦略を探った。

 米Apple社は2014年3月に開催された「ジュネーブモーターショー」で、音声認識技術「Siri」などを使って「iPhone」と車載器を連携するプラットフォーム「CarPlay」を初公開した。これは同社が2013年6月の開発者会議で発表した「iOS in the car」の製品版である。

 現在では参加メーカーも広がり、日系メーカーではトヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、三菱自動車、富士重工業、スズキ、海外メーカーでは米GM社、同Ford Motor社、ドイツDaimler社のMercedes-Benzブランド、同BMW社、フランスPSA Peugeot-Citroenグループ、イタリアFerrari社、スウェーデンのVolvo社、韓国のHyundai Motor社とKia Motors社、そして英Rand Lover/Jaguar社となった。

 日系の乗用車メーカーでまだ参加を表明していないマツダも「『マツダコネクト』との連携についてApple社と協議中」とのことである。