日産の「デュアルインジェクター」、ホンダの「ツインインジェクション」、スズキの「デュアルジェット」…。会社によって呼び方は違うが、インジェクターを気筒あたり2本使うガソリンエンジンが急速に増えた。

 スズキが「スイフト」に2本インジェクターを採用したのが2013年7月。ホンダが軽自動車「N-WGN」に採用したのは同年11月。実はそれに先立つ2010年、日産自動車が「ジューク」用の2本インジェクターエンジンが登場していたから、すでに3社が出揃ったことになる。 「今後のエンジンはすべて直噴」と思われがちだが、小型エンジンに限れば2本インジェクターが燃費で直噴に勝ることもある。今後のエンジンの一つの選択肢として一定の位置を占めることになりそうだ。

写真提供:日産自動車