日系完成車メーカーもドイツVolkswagen社の動きを見据えつつ、モジュールの共有化を軸にしたクルマづくりに挑戦している。すり合わせを前提とした従来とは異なる取り組みである。強い部品メーカーに求められる変革とは何かを解説する。

 Volkswagen社のモジュール戦略は、まず良いクルマを実現する要件である車両アーキテクチャーを作ることから始まる。それをクルマを構成する各モジュールに割り当て、それらを組み合わせてボディータイプやサイズの異なるクルマを作り上げる革新的なものづくりである(図1)。

図1 Volkswagen社のモジュール戦略の考え方の一例
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