金色に輝く城の窓をのぞくと、舞踏会を楽しむ貴族たちが見える。そこに王子様とお姫様がやってきてダンスを踊り出す─。こんな光景を映し出したのは、映画館のスクリーンではなく、2012年10月に保存・復元工事が完了した東京駅の丸の内駅舎でした。2012年12月、同駅舎で開催されたプロジェクションマッピングのショー「東京ミチテラス2012 TOKYO HIKARI VISION」は、車道まで人があふれるほどの人気を博しました。あまりに人が集まり過ぎたことから、8日間のイベント開催期間の3日目で中止になってしまったほどです。今回は、このTOKYO HIKARI VISIONにまつわるヒットの謎を解いてゆくことにいたしましょう。
TOKYO HIKARI VISIONは、「東京ミチテラス2012」というイルミネーションイベントの目玉として実施されたプロジェクションマッピングのショー。1914年に建築された東京駅丸の内駅舎が2012年10月に保存・復元されたのを機に、JR東日本企画(本社東京)など複数の企業が協力して開催しました。