インドのモーターショー「12th Auto Expo-The Motor show 2014」が、2014年2月7~11日に開催された。日本の報道などではインド経済の失速感が伝えられるが、実際に同国に足を運んでみると、モータリゼーションの一層の高まりを実感できる。その1つの証拠が、このモーターショーの規模に表れている。

 2012年1月に開催された前回までは、ニューデリーの中心地にあるPragati Maidan国際展示場を使い、自動車と部品の両方の展示を行っていた。ところが、あまりの人気の高さから会場のスペースが足りず、部品の展示(「12th Auto Expo-COMPONENTS 2014」、開催日は2014年2月6~9日)のみを同展示場に残したまま、4輪車と2輪車、3輪車(現地ではオートリキシャと呼ぶ)の展示場所をニューデリー郊外のウッタルプラデシュ州グレーターノイダ1にある展示場India Expo Martに移して規模を拡大したのである。

 いすゞ自動車やイタリアFiat社、米Chrysler社などが今回初めて出展し、自動車メーカーの出展社数は前回の35社から41社に増えた。加えて、今回初披露のクルマは、コンセプト車を含めて合計71モデル(乗用車が41、2輪車が13、商用車が17モデル)と、前回の58モデルを13モデルも上回った。

 会場は来場者であふれかえっており、入場するだけで1時間もかかる上、クルマに近づくのも一苦労で、しばしば人の頭越しにクルマを見なければならないほどだった。インドの自動車産業の将来性を感じずにはいられない。