加工技術は日本のコア技術。2014年2月末に開催された「第5回量産試作加工技術展」(会場は東京・有明の東京ビッグサイト)では、設計の進化に貢献する新加工技術が複数発表され、高精度やコスト削減、高剛性の実現を強くアピールした。

直径0.3mmの穴を鏡面仕上げ

 金属や樹脂製部品を加工するプロフィット(本社岩手県・平泉町)は、メタクリル樹脂(PMMA)製ワークなどに微細な穴を開け、かつ穴の内面を鏡面加工する加工技術を開発した。直径0.3~0.5mmで、内面の面粗度が最大高さRmax0.2μmのストレート穴を加工できる(図1)。

図1●PMMA製ワークに開けた微細な穴
直径0.3および0.5mmの穴を開け、内面の面粗度を最大高さRmax0.2μmの鏡面に仕上げた。医療系の分析/検査機器において、液体や微小な粉末の通路を加工する用途を狙う。
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