除雪機の出荷台数が日本市場で増えている。2011年に約2.1万台だった出荷台数は2012年に約3.9万台に増加し、2013年には約4.6万台に達する見通しだ。背景には、高齢化の進展や居住地域の拡大がある。

 この好機を捉えたホンダは、新技術を採用した大型除雪機「HSL2511」と小型除雪機「HSS760n」の2機種を市場投入した(図1、2)。「販売、技術、開発の担当者が一緒になって多くの販売店を訪ねて顧客視点で使い勝手を高めた」と同社は胸を張る。同社は2011年に53%だった除雪機のシェアを2013年に57%と4ポイント高めた。新製品でさらなるシェア向上を狙う。

図1●新しい大型除雪機「HSL2511」
雪を砕くオーガ制御を自動化し、熟練者並みの平滑な除雪面を得られるようにした。価格は150万1500円(税込み)から。
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図2●新しい小型除雪機「HSS760n」
オーガ機構を工夫し、硬い雪でも凹凸のない平らな除雪面を得られるようにした。価格は42万円(税込み)から。
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