設計・製造現場からスキルやノウハウが失われつつあるとの声が聞かれるようになって久しい。依然として危機感は強く、品質や新製品開発への影響を感じている現場も多い。しかし、対策が追い付いていない。どんなノウハウを継承していくのかがはっきりしていない上に、体系的な人材育成の仕組みも整っていない。IT化や自動化の進展で仕事の仕方が変わり、必要なノウハウが変化していることも影響しているようだ。

Q1 設計や製造のスキル・ノウハウの喪失について思い当たることがあるか

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「ある」との回答が約90%に達している。2012年に実施した調査で「ものづくりのノウハウが失われつつあると感じるか」との問いに対しては、95.6%が「大いに感じる」もしくは「少し感じる」と回答していた。スキル・ノウハウの喪失の実感とそれに対する現場の強い危機感がうかがえる。