――ソニーが考える未来の医療のキーワードを教えてください。

 三つあります。「低侵襲医療」「再生医療」そして「個別化医療」です。我々はメディカル事業において、これら三つのトレンドを牽引する立場になることを目指します。

 このうち、低侵襲医療では外科手術に使う内視鏡(硬性内視鏡)の事業を主体に据えます。ここでは2013年4月に、オリンパスとの共同出資会社であるソニー・オリンパスメディカルソリューションズを立ち上げました。内視鏡分野で豊富な実績を持つオリンパスの技術に、CMOSイメージセンサーを始めとするソニーのデジタルイメージング技術を融合することで、外科医療にさまざまな可能性をもたらせるでしょう。