図1 ドイツBMW社の「i3」(右)と「i8」(左)
i3は2014年4月、i8は夏以降の納車を予定。

 ドイツBMW社は2013年11月、日本で電気自動車(EV)の「i3」とプラグインハイブリッド車(PHEV)の「i8」を発表し、両車に使われた軽量化技術を公開した(図1)。ともにCFRP(炭素繊維強化樹脂)製のボディと、アルミ合金製のシャシーを使いながら、外装や内装に様々な軽量素材を適用した。

 BMW社の「iシリーズ」は、電動パワートレーンを採用するとともに、ボディ構造を見直し、新しい生産方法で造る次世代の車両と位置付ける。既存のディーラーで販売するだけでなく、インターネットで注文を受け付けるなど、設計、生産、販売の全プロセスを革新することを狙う。

 日本では、EVのi3が499万円、発電用エンジンが付いたレンジエクステンデッドEVが546万円で、2014年4月から納車を始める。一方、PHEVのi8は1917万円で、夏以降に納車する。i3のEVは125kWのモータと18.8kWhのLiイオン2次電池を搭載し、航続距離は最大で200km。レンジエクステンデッドEVは、排気量0.65Lの2気筒エンジンを積む。車両質量が130kg重くなるためEVとしての走行距離はやや減る。ただし、9Lのガソリンタンクの燃料でエンジンを回して発電することで、総航続距離は300kmに伸びる。