「少ないリソースでのチョコット能増に感謝」

富士重工業社長の吉永泰之氏

 富士重工業は2014年1月、群馬製作所矢島工場で国内の累計生産2000万台を記念するラインオフ式を実施した。創業4年後の1958年に「スバル360」の生産を始めて以来、56年間かけて累計2000万台を生産した。2000万台目は「フォレスター」だった。同社社長の吉永泰之氏は「これまでの先輩、従業員の地道な努力の積み上げとして2000万台を達成できた。生産部門に対しては、少ないリソースを生かしながら、変種変量生産、チョコット能増と呼ぶたび重なる小規模な工程改善による能力増強を実施してくれていることを感謝したい。2013年は米国の販売が42万4683台と、前年の33万6441台から26.2%も上回った。このため、足元の生産は高い稼働率が続いている。このラインオフ式もラインの停止時間を利用して実施するなど、全世界でスバル車を待っているお客様に迷惑をかけないようにしている。今後も安全と品質を片時も忘れずに生産していく」と述べた。

 同社は伊勢崎製作所でスバル360の生産を始め、現在国内では群馬製作所本工場、矢島工場で最終組み立てを実施、大泉工場でエンジンや変速機を生産している。累計生産500万台は1983年、1000万台は1992年、1500万台は2003年に達成している。