ホンダの自動車開発を一手に引き受ける本田技術研究所(本社埼玉県和光市)の四輪R&Dセンター(栃木県芳賀町)が、省エネルギー活動でユニークな取り組みを進めている。研究所の実験装置など各種設備の電力使用量やCO2排出量を社内ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に掲示し、それに対する削減提案を同センター内の技術者から広く募っているのだ(図1)。同社のSNSページではFACEBOOKなどと同様、それぞれの提案に対して他の技術者がコメントを付けたり「いいね」を投票したりできる。2013年10月末から運用を始め、「ノリノリで活用してくれている人が多い」(SNSの作成に携わった同センター技術者の相澤和人氏)という。

図1●本田技術研究所四輪R&Dセンターが実施するエネルギー削減活動の特徴
スマートメーターを研究所内に4000個配備[1]し、集めたデータを技術者が見ても分かりやすい形で社内SNSページに掲載している[2]。その結果、技術者自ら電力使用のムダに気付き、削減活動に加わるようになったという[3]。
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