今回は、中国メーカー製のUSB充電器(USBコネクタを持つ電源プラグ)を取り上げます。図1は、米Apple社の人気製品向けに販売されていたUSB充電器。ただし、純正品ではなく、中国メーカーが造ったいわゆる「コピー商品」の充電器(以下、コピー充電器)です。左がタブレット端末「iPad」向けに、中央と右の2つがスマートフォン「iPhone」向けに中国で販売されていました。iPhone向けのコピー充電器をよく見ると、底面に緑色の丸いシールを貼るところまで純正品をまねるという手の込みよう(図2)。おまけに、純正品の充電器は白一色しかないのに対し、コピー充電器はさまざまな色がそろっています(図3)。豊富なカラーバリエーションが中国の若者層の心を捉えているようです。

図1●米Apple社製品向けのコピー充電器
中国メーカーが造ったもの。左がタブレット端末「iPad」用、中央と右の2つがスマートフォン「iPhone」用に販売されていた。
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図2●純正品に似せた造り
コピー充電器でありながら、純正品に見られる緑色の丸いシールまでまねる手の込みよう。
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図3●豊富なカラーバリエーション
白色に限定された純正品よりも、選べる色が多い。
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