2013年11月22日、下町の町工場が中心となって開発した無人深海探査機「江戸っ子1号」が日本海溝を深度7800mまで潜航し、海底で深海魚などのビデオ撮影に成功した。このプロジェクトの推進委員長を務める杉野行雄氏が開発の舞台裏を語る。

杉野 行雄
杉野ゴム化学工業所 代表取締役社長

 なぜ、深海に関する知識が全くない素人の我々が、無人の深海探査機「江戸っ子1号」の開発に成功できたのでしょうか。今日はそこを振り返ってみたいと思います。