産業
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1位 日本人技術者の努力が巨大産業を
生み出した事実を実感

ランキング1位から
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 ディスプレイ関連の国際会議「20th International Display Workshops(IDW‘13)」(2013年12月4~6日、札幌コンベンションセンター)は2013年に、ちょうど20回目を迎えた。

 基調講演でジャパンディスプレイの田窪米治氏は、高精細モバイル・パネル用の次世代技術である、「IPSNEO」「WhiteMagic」「Pixel Eyes」の三つを紹介。大阪大学の萩行正憲氏は、自然界中に存在しない屈折率や誘電率などの光学特性を実現できるメタマテリアルについて解説した。

 IDW20周年記念講演では、山口東京理科大学 教授の小林駿介氏が登壇。FPDの新技術を生み出した日本人技術者の名前や論文を、年代を追って具体的に紹介しながら、それがどのように発展して現在の商品になっているかをスライドで示した。(12/5)

2位 IHSグローバルの南川氏
2020年の半導体業界を予測

 IHSグローバル 日本オフィス代表の南川明氏は「SEMICON Japan 2013」(2013年12月4~6日、幕張メッセ)の会期初日に「2020年までの電子機器・半導体業界と日系企業」と題して講演した。

 電子機器市場の2025年までの予測では、産業機器や車載機器の割合が増える一方で、民生機器の比率は低下し、低価格化の圧力によって、2020年以降、スマートフォンなどのワイヤレス機器も電子機器市場全体に占める割合が低下していくとみられる。

 このように売れる電子機器が変わると、そこに使われる半導体も大きく変化し、最先端の微細化技術を用いたチップが主役ではなくなる可能性が高く、今後、IoT(internet of things)が半導体市場を牽引すると期待されている。(12/4)

3位 ON Semiconductor
三洋半導体を買収した理由

 米ON Semiconductor社が日本事業説明会(2013年11月7日)を開催した。登壇したSenior Vice PresidentのMamoon Rashid氏に買収の理由を文書で聞いた。

 同氏の答えは以下の通り。「買収した理由は幾つかある。まず、当社の長期のMA戦略だ。それは、当社の製品ポートフォリオを拡大するために、主要エンド・マーケット向けに当社の製品群を補完する技術や製品を増やすというものである。三洋半導体の買収は、このMA戦略に則していた。第2の理由は、三洋半導体の買収は、当社の日本における存在感の強化、顧客増加、マーケットシェアを上げることにつながると考えたことである」(Rashid氏)。(12/11)

4位 シャープ、液晶の特許係争で
三洋電機と和解

 シャープは、液晶モジュールに関する特許係争で三洋電機と和解した。三洋電機は2011年1月27日、シャープが製造・販売する液晶モジュールが三洋電機の特許権を侵害しているとして、損害賠償請求および差止請求訴訟を提起した。シャープは訴訟を継続した場合の時間や費用などを勘案し、三洋電機からライセンスを受けることを決めたという。(12/11)

5位 エルピーダ買収で
Micronが4位に

 2013年の半導体の世界市場シェアは、4位に米Micron Technology社が入る見込みだ。米IHS社が発表した世界市場シェア(ファウンドリー専業を除く)の暫定速報値によれば、Micron社はエルピーダメモリの買収とメモリ市場の好調により、売り上げが前年比で約2.1倍となり、前年の10位から4位まで浮上した。(12/4)

6位 Broadcomが開発中の
64ビット・コアで会見

 米Broadcom社は、2013年12月5日にARMv8-Aアーキテクチャの64ビットのプロセサ・コアについての説明会を開催した。開発中のプロセサ・コアは、NetLogic系の次世代のマルチコア・プロセサ通信用ICに搭載される。

 NetLogicは基本的にMIPSのアーキテクチャを使ってきた。MIPSからARMに乗り換えたのは、ARMの方がサード・パーティーのソフトウエアが豊富なことなどが理由である。(12/5)

7位 旧足尾銅山跡地に
メガソーラー稼働

8位 TELの東会長がAMATとの
経営統合を語る

9位 Intelを牽制する
GLOBALFOUNDRIES

10位 経産省委託の新構造材料技術
研究組合が本格始動