─今回、奈良工場第一工場が優秀賞を受賞されました。御社の工場で、過去にこのような賞をご受賞されたことはありますか。

「強い工場アワード」の優秀賞の盾とともに

中尾氏:私の記憶では、ありません。おそらく今回が初めてのはずです。会社全体としてはいろいろなところに取り上げていただいてきましたが、工場が表舞台に出るということは、ほとんどなかったと思います。

 賞をいただいたのとほぼ時を同じくして、当社の経営トップからも、ようやく生産現場に関するさまざまな意見が出始めました。当社は最近、2013~2015年度を対象にした第4次中期経営計画を発表しました。その中で、「生産を機に」、「奈良工場の建屋更新を機に」というメッセージが発信されています。生産、販売、物流を含めて、もう一度本当に工場で造るものはどれかとか、物流拠点はどう配置したらいいのかとか、全体の最適化を改めて決めようという話です。今後、生産の重要性が増していくことになり、我々生産部門としては、奮起するところかなと思っています。